「身近な野鳥アンソロジー風渡る空に舞って」全話試し読み2023年9月20日2023年9月21日by とりのこ制作室 ついについに!「身近な野鳥アンソロジー風渡る空に舞って」発売です。どうぞよろしくお願いいたします。今日は試し読みをまとめたいと思います~。(スマホが読みやすいです)どの話にも違った魅力があり、どの作品もメインディッシュ、272頁の読み応えのある短編集です。 1 風渡る空に舞って|朱里コウ 上手くいかない日々が続き、鷹の渡りを見に行くが、一羽も見つからない。途方に暮れていたとき、一人の女性に出会う。彼女はよさこいの振付けをした、世界的に活躍するダンサーだった。 2 ずんぐりの青を待つ夜には|岡田朔 優しかったおばあちゃんが、認知症になり変わっていく。その現実を受け止められず、おばあちゃんの記憶を取り戻そうと、いとこの少年と共に、想い出の鳥を探しにいく。 3 降りそそぐ声は|汐埼ゆたか 耳障りな声の元を探すために、久しぶりにあった三つ年上の幼なじみとの交流が再開。距離感が上手くはかれずに、ぎこちない関係だった二人だが、ムクドリのヒナが窮地に陥って……。 4 君とこの空の下|佐崎らいむ ある朝突然、部屋に飛び込んで来た、シジュウカラのヒナ。通りすがりの青年の助けを借り、なんとか公園に放ちに行く。助けたヒナの行方を観察しようとするうちに、青年が何かの調査をしているようだと気付き……。 5 蹴って、蹴って|佐鳥理 仕事を辞めたばかりのとき、画家の女性とぶつかって、仕上がりかけていた絵を台無しにしてしまう。世代や価値観の違う人と一緒に、怪我で飛べなくなった野鳥の絵を描きはじめる。 6 ホトトギスの歌う森で|美森萠 妊娠をきっかけに会社を辞め、夫と共に田舎に越してきたが、子育てに不安を抱えている。毎晩聞こえてくる甲高い鳥の声に苛立ち、表に探しに出たとき、バス停で少年に出会う。 7 錆びたポスト|かわせつきひと ある朝、今はもう使われていない自宅のポストの中に小鳥の巣を見つける。野鳥の子育てを見守りながら過去を振り返り、兄弟や両親について想いを馳せる。 タグ:かわせつきひと佐崎らいむ佐鳥理小説岡田朔文芸朱里コウ汐埼ゆたか美森萠試し読み身近な野鳥アンソロジー