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「身近な野鳥アンソロジー風渡る空に舞って」全話試し読み

ついについに!「身近な野鳥アンソロジー風渡る空に舞って」発売です。どうぞよろしくお願いいたします。
今日は試し読みをまとめたいと思います~。(スマホが読みやすいです)
どの話にも違った魅力があり、どの作品もメインディッシュ、272頁の読み応えのある短編集です。

1 風渡る空に舞って|朱里コウ

上手くいかない日々が続き、鷹の渡りを見に行くが、一羽も見つからない。途方に暮れていたとき、一人の女性に出会う。彼女はよさこいの振付けをした、世界的に活躍するダンサーだった。

2 ずんぐりの青を待つ夜には|岡田朔

優しかったおばあちゃんが、認知症になり変わっていく。その現実を受け止められず、おばあちゃんの記憶を取り戻そうと、いとこの少年と共に、想い出の鳥を探しにいく。

3 降りそそぐ声は|汐埼ゆたか

耳障りな声の元を探すために、久しぶりにあった三つ年上の幼なじみとの交流が再開。距離感が上手くはかれずに、ぎこちない関係だった二人だが、ムクドリのヒナが窮地に陥って……。

4 君とこの空の下|佐崎らいむ

ある朝突然、部屋に飛び込んで来た、シジュウカラのヒナ。通りすがりの青年の助けを借り、なんとか公園に放ちに行く。助けたヒナの行方を観察しようとするうちに、青年が何かの調査をしているようだと気付き……。

5 蹴って、蹴って|佐鳥理

仕事を辞めたばかりのとき、画家の女性とぶつかって、仕上がりかけていた絵を台無しにしてしまう。世代や価値観の違う人と一緒に、怪我で飛べなくなった野鳥の絵を描きはじめる。

6 ホトトギスの歌う森で|美森萠

妊娠をきっかけに会社を辞め、夫と共に田舎に越してきたが、子育てに不安を抱えている。毎晩聞こえてくる甲高い鳥の声に苛立ち、表に探しに出たとき、バス停で少年に出会う。

7 錆びたポスト|かわせつきひと

ある朝、今はもう使われていない自宅のポストの中に小鳥の巣を見つける。野鳥の子育てを見守りながら過去を振り返り、兄弟や両親について想いを馳せる。