文学フリマ東京36で初売りとなった「ささくれた指先」の通販開始に伴い、試し読みの公開をいたします。
「飛び立つとき」の著者、佐鳥理の新作Zineです。短いながらも読みごたえのある作品で、晴れ上がった日の冬空のように、爽やかな読後感！
頑張り続けているのに報われない方の、救いになるような短編小説です。
装画は宮城県在住のイラストレーター、湊しおり。
依頼再開しないかなあ、と待っていて、タイミングが合ったのでお願いしたのですが、実は……、かなり前からしおりさんの絵を知っておりました。
Twitterでドローイングを見つけ、線が良いなあと思ってサイトを拝見したところ、見覚えのある絵が。
不思議なことに違ったタッチの作品でも、素敵だなあと思って調べたら以前気になっていた方だった、ということがときどきあり、二度目の出会いにこそ、運命的なものを感じます。
絵柄が違ってもその方の絵が好き、ということは、作家さんの表現の、芯の部分に惹かれているということなんですよね。
とりのこ制作室では、小説の内容と装画のマッチングに、並々ならぬ情熱を注いでおります。
一枚の絵から溢れ出す物語が小説とつながって、世界が広がり……、というように、装丁も全部ひっくるめ、本のすべてで物語を表現できるのが、紙本の面白さなのだと思います。
と、前置きが異常に長くなりましたが（暑苦しくてすみません……）、「ささくれた指先」ぜひ手に取っていただければと思います！
試し読みはここから↓
（スマホの方は横向きにすると読みやすいと思います）
